一般社団法人 日本肝胆膵外科学会

高度技能専門医

高度技能専門医修練施設申請における注意事項

更新日時:2022年6月30日
  1. 修練施設申請における手術症例について
    修練施設Aへ申請する場合は50例、修練施設Bへ申請する場合は30例の症例が必要です。申請にあたっては、病院全体の手術実績をご提出ください。
    対象となるのは、申請年前年の1月1日から12月31日までです。
    指導医の在籍が年度途中からであっても申請年前年の1月1日からの症例をご提出ください。
     
  2. 日本消化器外科学会専門医制度指定修練施設の関連施設である場合
    日本消化器外科学会専門医制度指定修練施設の関連施設であっても申請することができます。
    日本消化器外科学会専門医制度指定修練施設の認定書の写しを受け取り申請を行って下さい。
     
  3. 申請における施設代表者について
    施設代表者として「総長」、「理事長」が院長の上に存在している場合は、代表者は総長・理事長でも院長でも問題ありません。施設ごとに選択してください。
     
  4. 肝亜区域切除症例を提出する場合の注意点
    手術所見・手術スケッチ・切除後の術中写真などから、肝亜区域切除として認められない症例が存在します。肝亜区域切除の場合以下の点に注意してください。
    • 亜区域グリソン枝を(あるいはグリソン枝穿刺染色)処理後に、亜区域に相当する阻血(または染色)領域を切除したことがわかる手術所見・スケッチ・切除後の術中写真をつけて下さい。

    ※肝亜区域切除の定義については、現在学会内で再検討中です。
    詳細については、決定次第通知しますので、学会からの案内に注意してください。

     
  5. 手術記録(写)提出に関する注意点
    1)手術記録の記載が貧弱で手術の手順やポイントが分からない、シェーマも術中写真もないなど、高難度手術と判定できないため、手術記録はスケッチが含まれ、手術時間、出血量、Stageが記載されているものを提出してください。
    2)電子カルテの打ち出し設定の問題のためか、提出された手術記録の文章が途中で切れていたり、手術記録に出血量、手術時間の記載がない場合は症例として認められないので、電子カルテを打ち出す際は注意してください。

過去の非認定理由

−全般−
1)血管損傷・大出血例が多い。
2)申請高難度手術術式と手術記録(写)の術式が一致せず審査ができない。
3)手術実績表と手術記録の病名が一致せず審査ができない。
4)死亡率が高い。
5)当該手術適応に関する記載が不十分で、過大手術と考えられる。
6)保険適応外の手術だが施設内IRBの承認を得ていない。
7)申請内容と施設のホームページで開示している診療内容・治療成績が整合しない。

各臓器別では以下の理由で症例不足となりました。
−肝臓−
1)亜区域切除症例において、術中写真、スケッチが提出されておらず、亜区域切除症例であるかどうかの判定ができない。Glisson根部への色素注入による肝表面の染色写真もしくは、Glisson鞘先行処理後の阻血域がわかる写真があることが望ましい。
2)外側区域切除:高難度手術に該当しない。
3)Spiegel葉の部分切除を「尾状葉切除」で高難度として申請。

−胆道−
1)胆嚢癌手術で、胆管切除を伴わない肝S4a+S5切除。
2)胆道拡張症:膵上縁での単純な胆管切離では真の分流手術と認められない。

−膵臓−
1)膵頭十二指腸切除に関して
・再建図の記載がない。
・切除後に膵鉤部が残存している。
2)膵体尾部切除に関して
・D2郭清を伴う浸潤性膵管癌根治手術に該当する手術を高難度手術としているが、単純な尾側膵切除を高難度として申請。
・胃癌に対する膵体尾部合併切除は高難度手術に該当しない。

【保険適応外の肝胆膵外科高難度手術に関する注意喚起】

 過去、本邦では肝胆膵外科領域において様々な問題が発生し、本学会の高度技能専門医制度の修練施設中2施設が施設認定を取り消されました。このような時期に、社会から学会の姿勢が注目されています。

 このため、今後は保険適応外の肝胆膵外科高難度手術を施設内IRBの承認を受けずに実施していることが判明した場合、認定いたしませんのでご注意ください。

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